まだ子供がおらず、なぜ、図書館で手にとったか分かりませんが、
読み進めると大人にも参考になることが多かったので、少し内容と感想を書いてみました。
ざっくり気になった点は下記3点となります。
①ストレスとコントロール感
<人間ストレス研究センター>のソニア・ルピアンは生活のなかでストレスを引き起こすものをNUTSと呼ぶ。
Novelty=以前に経験したことがない
Unpredictability=想像もつかないことが起きるかもしれない
Threat to the ego=人としての安全や能力に疑問が投げかけられる。
Sense of control=状況をほとんどコントロールできないと感じる。
この中のSに対処していくことが必要という。
「コントロール感」があればストレスレベルが下がる。
例:飛行機に乗るより車の運転のほうが安全だと感じる人が多い(統計上は逆)
:親が病弱な子に何もできない状況も、親はストレスを感じる。
※実際には実効性がなくてもコントロールできていると感じていることが重要
・ストレスから子供を守ることはできないし、不安にさせる環境からつねに守っていると、逆に不安が強くなる傾向がある。子供にストレスがある中でもコントロールできていると感じることができれば、後に実際にはコントロールできていない状況でもストレスを感じづらくなる。
※有害なストレスは、支援のない状況で長期にわたるもの
②家は「安全基地」
p110引用。ラットによるストレスレベルの実験。
家を「安全な基地」とすべし。ストレスレベルの低い母ラットに育てられた子ラット(自分の子、別のストレスレベルの高い母に育てられて途中で渡された子供に問わず)は、
穏やかなラットに育つ。人も家を「安全な基地」として、子どもが再生できる場所とすれば、子どもは外でのプレッシャーに満ちた世界や学校での不安に対処できる。
感想:自分の実家がそうであったなと実感したため、ピックアップした。部活動や学校生活での人間関係に悩むことはあったと思うが、家では落ち着いた気持ちで暮らすことができており、文字通りゲームの中の回復ポイントのように「安全基地」だったなと思い返した。不安は周りに伝染していくとの記述もあり家で不安を持ち込まないことを意識していこうと思いました。がんばります。
③無駄な時間が実は重要?
ゲームやSNSに時間を取られ、ドーパミンをバンバン出す状況は、テクノロジーにコントロールされているのでは?
ゲーム内ではコントロール感を感じられるが現実世界に反映できるか否かは不明。SNSはイイねがたくさんつくと満足で、SNSチェックできず、面白いものを見逃した時の後悔を嫌いずっと携帯をみている。
第六章でも述べられているようにオフラインで何もしない時間や親と一緒に何かする時間を設けることが必要という。
感想:携帯を使わず、ぼーっと家で考えていることは耐えられないし、なにかしてないとと焦りを感じてしまう。これがSNSやyoutubeで面白いことを見逃すことに耐えられない上記の心理作用のことなんだろう。
子どもにオフラインの重要性なんて到底説法できないですね。。笑